今、このページを見ておられるあなたは、きっと上司からのセクハラに悩んでおられるとお察しします。
本当に、セクハラって腹立ちますよね。悔しいですよね。
辛くてたまらないのに、誰も助けてくれないし、パワハラやモラハラなら話を聞いてもらえるあの先輩も、セクハラのことは取り合ってくれない。
そもそも、信じてもらえないことすらありますよね。
そんなあなたに届け!私が実際に実践した、渾身のセクハラ上司撃退策をシェアさせてください。
目次
上司からのセクハラ。撃退したいけど、そもそも、セクハラって何?
まず、セクハラの定義をさせてください。
というのは、セクハラってすごく線引きが難しいんですよ。
厚生労働省のホームページを見てみましょう。
https://kokoro.mhlw.go.jp/sexual-harassment/
「職場において、労働者の意に反する性的な言動が行われ、それを拒否するなどの対応により解雇、降格、減給などの不利益を受けること」又は「性的な言動が行われることで職場の環境が不快なものとなったため、労働者の能力の発揮に悪影響が生じること」をいいます。
つまり、
- 直接体を触られるとか
- 関係を強要されるとか
だけでなく、不快な性的な言葉かけもセクハラにあたる、ということです。
上司からのセクハラを撃退したい。人事に相談、ちょっと待って!傷つくのは99%、女性です
残念ながら、日本は女性に厳しい国です。
セクハラを人事や裁判所に訴えても、傷つくのは99%、女性です。
数年前に起こった、男性芸能人による女性暴行事件を思い出してください。
被害者女性は、週刊誌に容姿や年齢を書き立てられた上、
- 合意の上だったんだろうとか
- 芸能人に暴行されて嬉しかっただろうとか
さんざん言われた一方で、男性芸能人は結局不起訴になりましたよね。
(そして最近また舞台に復帰しています。。。)
私は、このような日本社会に、強い憤りを覚えずにはいられません。
でも、それが現実なんです。
つまり、女性がセクハラを人事に訴えたらどうなるか?
火を見るより明らかです。
では、女性は自分の身を守るために、どうしたらいいのか?
以下は、私が取った、上司からのセクハラに対する戦法です。
- 嫌なことは、セクハラ上司本人に、はっきりNOと言った
- セクハラ「以外の」嫌がらせ内容を、味方にこっそり情報として流した
- セクハラのことには一切触れず、あくまで業務上の希望として、今後のキャリアの希望を、幹部に伝えた
- 退職することにし、セクハラ上司に退職を伝える時期まで具体的に決めた
- プライベート友達には愚痴りまくってストレス発散
では、以下、詳しく説明していきますね。
上司からのセクハラ。奴を撃退することを決意させた、具体的な仕打ちを暴露します
セクハラ上司は、仕事で(?)よく海外出張に行っていたのですが、出張に行くたびに、いわゆる、「大人のお店」に行くらしく。
で、会社で、朝からその体験談を自慢げに語る。
男は浮気するものだとか豪語してみたり、会社をサボって愛人とデートした話を語ったり、私の友達で真面目な男子に「愛人にするなら、プロか素人かどっちの女がいい?」と聞いてみたり、
もう、令和の世を生きる女子的には、ありえないオッサン。
会社で朝から、お気に入りのギャル系女子をつかまえては、「お前、○○の体位が好きなんだろ~」とか下ネタ連発。
一方、お気に入りギャルの方は「イヤ~ン♡」とか言いながら、さりげにいちゃいちゃ。
部下であろうと、女性をそういう目でしか見られないものだから、ギャル系でない私など気に入られるはずもなく。
それから、仕事上での嫌がらせが始まりました。
チームメンバー全員海外出張に行く中、私だけ内勤でぽつんと一人、事務作業。
私が何か言うたびに、同類のオッサンと顔を見合わせてにやにや笑い。
会社経費を使って行う部内行事はもちろん、私「だけ」抜き。
部内会議ももちろん、私だけ呼ばれず。
抗議しても、「れーま さんは経験がないから、今は下積みをしてもらうから」といって相手にされず。
上司からのセクハラを撃退するために、私がとった戦法
ここからは、実際に私がとった戦法を書きます。
4-1. 嫌なことは、本人に、はっきりNOと言った
セクハラ上司にされた嫌なことで、自分がNOと言えることにははっきりNOと言いました。
私の場合、下ネタ系には一切タッチせず、私の発言をくすくす笑いするなど、モラハラ的なことについて、はっきりNOと言いました。
4-2. セクハラ「以外の」嫌がらせ内容を、味方にこっそり情報として流した
普段から仲良しの人、私に好意的な人に 相談・愚痴を装って、主にセクハラ以外の内容を、こっそり情報として流しました。
解決が目的というよりは、自分の今置かれている状況、どんな目に遭っているかを味方に知らしめ、何かあった時に自分に有利な状況を作るのが目的でした。
もちろん、性別や仲良さの程度によって、どこまで話すかは微妙に調節していました。
こういうハラスメント系って、やられた人しかわからないですし、中途半端な仲良さの人に話したところで、あなたが悪いんでしょ的なことを言われたり、そもそも信じてもらえなかったりすることもあるので、そこは気を付けて調節してください。
社風によっては、愚痴レベルでも、言った途端に社内で回って、女性側が粛清されるところもあるかもしれないので、そこは要注意です。
というか、そんな会社はさっさと退職し、転職すべきです!!
転職の話はまた書きますので、お楽しみに。
4-3. セクハラのことには一切触れず、 あくまで業務上の希望として、 今後のキャリアの希望を、幹部に伝えた
セクハラ上司とはまったく関係ないところで、 たまたま、幹部の方とお話する機会がありましたので、今の業務内容を淡々と述べ、今後はどういうことをやっていきたい、(そして、それは今のままでは難しいかもしれない)ということを遠回しに伝えました。
4-4. 退職することにし、上司に退職を伝える時期まで具体的に決めた
こんなセクハラ上司の下で働いても、キャリアアップは一切望めないし、実際、ストレスで体調も悪くなりがちでしたので、仕事を辞めて、前々からしたかった留学をすることに決めました。
留学の後は、起業して食べていくつもりでした。
そして、もう辞めるんだからどうでもいいやと、有給を使いまくって海外に1週間遊びに行って、ストレス発散しました。
4-5. プライベート友達には愚痴りまくってストレス発散
プライベートの友達に、愚痴りまくってストレス発散しました。
上司からのセクハラを撃退するために私なりに立ち向かった結果、どうなったか
セクハラ上司の振る舞いは、やはり、他の部や、幹部の目から見ても異常だったようで、ある日、私はある幹部にこっそり呼ばれました。
■幹部
「れーま さん、最近どう?大変じゃない?」
■私
「お気遣いありがとうございます。でも、大丈夫ですよ、元気にやってます」
■幹部
「実は、ちょっと君のことが気になってたんだ。君の上司、君を放置して、君以外の全員で出張とか行ってるよね。ちょっとどうかと思ってたんだよ。君は、どう思ってるの?」
■私
(ええ。どうしようかな・・・うん。もう、正直に言おう)
「実は・・・そうなんです。ちょっと、それで悩んでいました」
■幹部
「実は、他の幹部とも話し合ったんだけど、よければ、異動してみない?君のキャリアにとっても、このまま放置されて過ごすより、その方がいいと思うんだ」
■私
「ありがとうございます。お気遣いいただき、本当にありがたいです。異動の話、それでは、進めて頂けますか」
こうして、私は異動することができました。
新しい上司は、爽やかなジェントルマンで、セクハラとはきれいさっぱりおさらばすることができました。
ただ、仕事は、前の部署の仕事がまさに私のやりたかった仕事でした。
でも、セクハラ上司の嫌がらせで、それは叶いませんでした。
しかし、異動した私は正直に誠実に仕事をしましたし、私の仕事ぶりは、幹部の耳に届いていたようです。
他の部署から、私のやりたいことに近いプロジェクト業務を一緒にやらないかという話もいただきました。
結局、私は最終的に会社を退職し、転職したのですが、この話はまた後日。
人生、山あり谷あり。
何でも自分の意図したとおりに行くとは限らないけど、思わぬところで誰かが見ていてくれて、最終的に報われるのも、私は知っています。
セクハラやパワハラで苦しんでいる、後輩女性のあなたへ
セクハラとかパワハラとかモラハラって、やられている当初は気づかないものですよ。とくに、心優しい女性は。
私が悪いのかしら・・・(私に原因があるのかしら)とか、このレベルでセクハラとか言っていいのかしらとか。
防衛モードになって、身体に無理をためこんで、何か起こって、初めて気づくんです。
あるいは、必死でやり過ごして、乗り切って、振り返った時に「あれはハラスメントだった」と気づくんです。
私も、異動が決まって、ナイスでジェントルマンな上司に変わってはじめて「あの、くっそ上司!!!」って気づきましたから。
心優しい女性のあなた。
上司の仕打ちが、少しでも嫌だなと感じたら。
その気持ちを殺したり、感じなかったふりをしたり、しないでください。。
自分が嫌だと「感じた」ということを「認めて」ください。
それから、自分はどう「対応するのか」決めてください。
つまり、どうやってストレスを発散するのか、まずは対処療法でいいので、決めてください。
日本は、女性に厳しい国です。
セクハラ上司を訴えたり、人事に言いつけても、傷つくのは99%女性側です。
それよりは、より間接的な方法で、どうやったらセクハラから逃れられるか、を模索する方が、現実的だと思います。
もう、耐えられないと感じたら。転職したり、起業したりするのも選択肢です。
身体を壊したら、何にもなりません。
辞めると決めた場合は、「次はどうやって食べていくか」を戦略的に考え、それにエネルギーを注いでいるうちに、事態が好転することも多々あるんです。
私の先輩の話ですが、彼女は上司に、枕営業を強要され、我慢できなくなりました。
彼女は、ちょうど結婚を理由に退職しようと決意し、実際に退職届も書いて出したそうです。
ところが、その退職届は女性活用を進めていた社長の目に留まり、先輩は、別の部への異動が叶ったということです。
若手女性の皆さん。ハラスメントに負けないでください!心から、エールを送ります!!!
この記事を読んで、もし、れーまに直接相談に乗って欲しい場合は、
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